幸福の世界

幸福の世界

新型コロナウイルスの感染が広がり、瞬く間に多くの命が失われ、日常生活が奪われた。人々は、激変する世界をどのようにとらえているのだろうか。

暴動は、警察が17歳の若者を射殺したことから始まった。

通りを埋め尽くす多くの人々

フランスで17歳の少年が警官に射殺された事件後に始まった抗議デモは、事件から2日経った今も収まる気配がない。

人々は少年の名前を書いたプラカードを持って練り歩き、声を限りに叫ぶ。

そこへ、トラックの上に乗って現れた女性。

射殺された少年の母親だ。

息子のためにデモに参加した母親に、人々は拍手を送った。

しかし、警察との衝突は激化。

催涙弾が次々と発射され、人々は物を投げつけて応戦した。

各地で発生した抗議デモに対し、フランス政府は警察官を40,000人に増員すると発表した。

一方、抗議デモの影響はフランス国内にとどまらなかった。

隣国ベルギーでは、事件を受けて警察が若者たちと衝突。

地元メディアによると、60人以上が拘束されたという。