家系ラーメンまたは横浜家系ラーメンは1974年創業の「吉村家」と同様に濃厚なとんこつ醤油系のラーメンを指す。
豚骨と鶏ガラのダシに醤油、太麺、鶏油、ほうれん草、チャーシュー、海苔をかけた「とんこつ醤油ベース」。一般的に、麺の硬さや油の量、味の濃さなどは好みに応じて調整できる。
元々は吉村家由来のラーメン店を共同経営する形で広まったものであり屋号に「~家」が多いことから、家系の通称で呼ばれるようになった。吉村家ではなく独自の進化を遂げた店もあり「壱六家」の系統を汲む店は「壱系」とも呼ばれる。さらに2010年代半ば頃からは吉村家や他の家系とは全く関係のない大手外食産業が始めたチェーン店が「資本系」と呼ばれるようになった。資本系の店ではセントラルキッチンで仕込んだダシを各店に持ち込んでラーメンを作る店が多く吉村家系統の店は豚骨や鶏ガラを大量に出来立てのスープを提供しており、その味は各店によって異なると言われている。
家系ラーメンは日本やアジアを中心に約1000店舗あり、そのうちの約150店舗が横浜市にあるといわれています。しかし、そのほとんどが「資本系」チェーン店「吉村家」の流れを汲む店も少なく逆に「資本系」との差別化を図るために吉村で修行していても「～家」の名称を使わない独立系の店も少なくない。
