幸福の世界

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新型コロナウイルスの感染が広がり、瞬く間に多くの命が失われ、日常生活が奪われた。人々は、激変する世界をどのようにとらえているのだろうか。

喜多方ラーメン

喜多方ラーメン福島県喜多方市が発祥の地とされるご当地ラーメン。

2006年1月の市町村合併前から存在した旧喜多方市では人口37,000人以上あたりのラーメン店の数は約120店舗と人口比日本一であった。札幌ラーメン博多ラーメンと並び日本三大ラーメンの一つである。

KITAKATA

スープはあっさりとした醤油味の澄んだとんこつスープが基本。豚骨ベースと煮干ベースをブレンドしたものを出す店もあります。醤油味を基本としているが店によっては塩味や味噌味などバリエーションが多い。麺は「平打ち熟成高含水麺」と呼ばれ幅約4 mm、切り刃は#12と#14が使われている。独特のシワ感と柔らかな風合いが特徴です。具材はチャーシューが主流でネギ、メンマ鳴門が一般的である。

1927年には源来軒の創業者潘欽星が当時の中華麺に近い「支那そば」を開発し露店などで販売を始めている。国民生活に浸透している商品です。潘さんは中国・浙江省に生まれ大正末期に日本に出稼ぎに出て北方で春雨の製造販売を始めた。

その後、伴氏が培ってきた「楽天支那そば」のノウハウを継承する人が増え市内では「満古登食堂」「坂内食堂」などの「支那そば」が多く作られるようになった。この流れの中で市内のラーメン店の多くは現在も「○○食堂」を名乗っている。

喜多方の観光の原点は「蔵」にある。市内写真館「金田写真荘」の金田実は四季を通じて約500枚の蔵の写真を撮影し東京で写真展を開催したことが「蔵のまち喜多方」の成立につながった。こうした背景のもと、1975年「蔵ずまいの町 福島県喜多方市」蔵ずまいをテーマに「新日本紀行」1975を放送して以来、喜多方を訪れる観光客は年5万人から1983年には20万人に急増している。

一方、観光収入を増やすために観光客の滞在日数を増やすことが課題となって1982年頃から市内の商工観光課の職員は団体客の滞在時間を増やすために団体客向けの昼食会場を探し始めたが市内の料亭には団体客向けのスペースがなかったため団体客向けの昼食会場としてラーメン店を見て観光客に紹介した。

市が紹介した「まこと食堂」は1杯数百円の安い店、昼食場所に紹介するのはいささか不安だったので、民放を使って、そこで彼らの意見を聞いてみると、特徴的であったことからテレビコマーシャルなどでも取り上げられるようになった。1983年、福島県観光連盟の仲介で日本交通公社るるぶ」の中で観光キャンペーンを実施。そのPR記事の1ページで紹介された喜多方ラーメンは、NHKなどでも取り上げられたこともあり全国的に知られるようになった。

1987年喜多方ラーメンがブームになり、ある程度の知名度が確立するとラーメン関係の業界懇談会が開催されラーメン店、製麺業者、市、商工会議所などが参加した。同協議会は喜多方の伝統を受け継ぎラーメン店のレベルアップを図るため1987年3月4日に喜多方市の観光PR活動として「蔵のまち喜多方老麺会」を設立した。設立当初は任意団体であったが活動を強化するため, 2005年8月に組合として再編成された。

喜多方市にある店舗のうち紺色のノボリ「蔵のまち喜多方老麺会」がその前にあるのが「老麺会」に所属する店舗2015年10月現在で45店舗がこれに所属している。

同会では「老麺会まっぷ」を不定期に発行している。これは老麺会加盟店の地図であり観光振興を目的として同協会加盟店で無料配布しているほか同協会の公式ホームページからPDFファイル形式でダウンロードできる。

同協会は地域ブランド確立のため2006年に制定された地域団体商標制度に基づいて「喜多方ラーメン」の商標登録を試みたが特許庁が商標登録を拒絶これを受け協会は判決の取り消しを求める行政訴訟を起こした。

しかし2010年10月、第1審の知的財産高等裁判所喜多方市のラーメン店の老麺会への参加率が低く、喜多方市外でも喜多方ラーメンという名称が既に一般的であったことから、「喜多方ラーメン」という名称が老麺会とその加盟店のみの商品サービスとして広く認知されていなかったことから特許庁の判断は相当であるとし取消しの請求を棄却する判決を下している。上告受理の申立てがあったものの、2012年1月31日、最高裁判所第三小法廷において上告受理しない旨の決定がなされた結果、老麺会の請求を棄却した知財高裁の判決が確定し商標の登録ができなくなった。

日本三大ラーメンの一つに数えられる喜多方ラーメンにちなんで市内にはラーメン館など喜多方ラーメンの土産物店があり持ち帰り用のラーメンのほか煎餅など似たような味のお菓子も売られています。2014年には喜多方ラーメン専門のラーメンミュージアムが完成ラーメン神社もあります。

ご当地グルメ喜多方ラーメンバーガーもある。道の駅喜多の郷はラーメンを提供する道の駅ではスープで炊いたご飯を使ったラーメン丼と麺の生地を使ったラーメンピザを出しています。

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