播州ラーメンは兵庫県西脇市を中心とする播州地方で作られ食べられている醤油ラーメンで「播州名物」とされる。
スープは醤油味ですが、とても甘い。タレは地元の甘さを生かしたオリジナルの醤油を使用し甘めの玉ねぎ、りんご魚の煮汁、氷砂糖を煮込んで甘さを強めにしている。鶏ガラ豚骨、野菜をベースにしています。しかし決まったレシピや基準はなく店によって色や甘さ味が違います。麺はチャーシュー、ネギもやし焼き海苔などのシンプルな具が入った細めの縮れ麺。
戦後に栄え播州織に代表される繊維工業の町であった西脇市の歴史にその起源がある。当時、全国の農村から中学を卒業したばかりの女性たちが集団就職で繊維工場に働くようになり、その数は約2万人といわれていました。西脇大橋のたもとにあったラーメン屋が女工の好みに合わせて工夫して現在のような甘めのスープになったという説が有力だが、その一方で、それ以前から甘いと証言する老人もいる。
播州ラーメンは西脇多可料飲組合が特産ラーメンとして奨励しています。現在の会員数は15店舗。地方の産業展示会で紹介されることもある。また西脇市のほか多可町や加東市にも播州ラーメンを提供するラーメン店が存在する。
近年では播州ラーメンの味のほか播磨の醤油の味を生かした「姫路ラーメン」が考案され新しい食品ブランドとして人気を呼んでおり八角ラーメンや希望軒など姫路発祥のチェーン店が力を得ている。